文法&日本語
日本語は孤立した言語で形態的類型論には膠着語
統語論的語順別言語分布図
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日本語教育の品詞
①動詞
②形容詞(イ形容詞・ナ形容詞)
③名詞
④指示詞 これ、それ、あれ、この、その、あの、ここ、そこ、あそこ
⑤副詞 ゆっくり、すたすた、すっかり、わざと、とても、少し、もっと、非常に
⑥接続詞 だから、したがって、しかし、けれども、一方、ところで
⑦助動詞 れる、られる、らしい、ようだ、はずだ、べきだ、だろう、まい
⑧助詞 が、を、に、から、で、は、も、さえ、ばかり、のに、ので、よ、ね
内容語→名詞・動詞・形容詞・副詞など意味を持つ
機能語→接続詞・冠詞・助動詞・前置詞・代名詞など主に文法機能で使う
①動詞 グループは「ない形」で判断。
1G 2G 2G 3G 3G
辞書 いく みる おしえる くる する
語幹 い み おしえ く す
ない(否定) いか み おしえ こ し
ます (丁寧) いき み おしえ き し
辞書 (連体・終止) いく みる おしえる くる する
て (連用) いっ み おしえ きて して
た (連用) いっ み おしえ きた した
ば (仮定) いけ みれ おしえれ くれ すれ
よう (意向) いこ み おしえ こ し
命令 いけ みせる おしえろ こい しろ
る (可能) いけ みせられ おしえられ こられ できる
れる (受身) こら みら おしえられる こら さ
せる (使役長形) いか みさ おしえさせる こさ さ
す(使役短形) いかす みさす おしえさす こさす さす
使役の意味
強制 朝まで働かせた
指示 残業させた
放任 休ませた
許可 タバコを吸わせた
放置 ケーキを腐らせた
手伝う 赤ちゃんにミルクを飲ませた
自責 彼女に怪我をさせてしまった
原因 雨が川を氾濫させた
感情の原因 気持ちを伝え彼女を喜ばせた
ら抜き(可能) みせれる おしえれる これる 2Gの可能形+カ変
れ足す(可能) いけれる 1Gの可能形(ら行除く)
さ入れ(使役) いかさせる 1Gの使役形
自動詞(自然にそうなった)・他動詞(人為的にそうなった)
自他のペア 曲がる・曲げる、消える・消す、落ちる・落とす
無対自動詞 熟す、光る、実る、成長する
無対他動詞 ほめる、断る、なめる、いらう、探す、忘れる、読む、見る
自他動詞 実現する、再開する、決定する、分解する
意志動詞 遊ぶ、書く、教える
無意志動詞 光る、むせる、飽きる、流れる
単純動詞 降る、続く、読む、取る
複合動詞 降り続く、読み取る
本動詞 見る、置く、いる
補助動詞 ~てみる、~ておく、~ている
複合動詞の後部要素の動詞が結合後も本来の語彙的な意味を担っている語を語彙的複合動詞と呼ぶ
逆に、食べ切る、話し込む、溶け出すのように、複合動詞の後部要素の動詞が結合後に本来の意味を失い、
文法的な機能を担うようになった語を統語的複合動詞と呼ぶ。そしてこの統語的複合動詞の後部要素が「補助動詞」である
移動動詞 行く、くる、入る、降りる
動き動詞 継続 動作動詞 遊ぶ、楽しむ、悲しむ、買う、立てる
変化動詞 温まる、成長する、疲れる、晴れる、やせる
瞬間 動作 発見する、発明する、設置する、打つ、振る
変化 座る、閉まる、死ぬ、覚える、行く、知る
状態動詞 ル形 ある、いる、要る、相当する、値する
テイル ありふれる、すぐれる、そびえる、ばかげる
両方 意味する、実行する、存在する、勝る
②形容詞
イ形容詞 辞書・連体形が「イ」になる 美しい富士山
ナ形容詞 「ナ」になる、独立性が強く語幹で文を終えることができる
勇敢な男、男は勇敢。すてきな彼女。彼女はステキ。
感情形容詞 (感情、感覚)
属性形容詞 (性質、性状)
補助形容詞 「ない」「よい (いい)」「ほしい」の3つが主
補助形容詞の見分け方は、直前に、「く」「で」「て」「は」「も」などがあるかどうか
③名詞
普通
固有
数量詞
基数詞(数量)、~枚、~個、~本、~つなど
序数詞(順序)、~番、第~、~枚目、~級
代名詞
人称代名詞 おれ、わたし、きみ、かのじょ
指示代名詞 こそあど
形式名詞 こと、の、もの、ところ、ほう、とき、つもり、わけ
④指示詞
現場指示 こそあ
文脈指示 ダイクシス
あ系 話し手、聞き手双方に共有されている情報、独話の場合回想の用法もある
あの子どうしてるかなぁ?
そ系 話し手、聞き手一方のみ知っている情報、仮定の用法もある。明日雨、その場合は中止
こ系 話し手が話題として取り上げたい、注意を引きたい場合。◯◯◯さん、この人すごくいい。
後方照応 こんなこと言っていいのかな?◯◯◯はxxxxだ
⑤副詞(用言、動詞、形容詞、形容動詞を修飾)
程度副詞 とても かなり もっと
様態副詞 すぐに ときどき
陳述副詞 決して ~ない。なぜなら (文末で呼応する)
⑥接続詞
順接 だから、それで、すると、ゆえに
逆説 しかし、だが、ところが、でも、ですが
並列・累加 および、ならびに、それに、しかも
対比・選択 一方、反対に、それとも、または、あるいは
転換 さて、ところで、ときに、では
⑦助動詞
推量 らしい、ようだ、みたいだ
推量・伝聞 そうだ
非断定 だろう
確信 はずだ、ちがいない
説明 のだ、わけだ
義務・必要 べきだ、なければならない
⑧助詞
格助詞 をにまでがよりからでえと
が 主体・対象 (無助詞化可能、僕、食べた)
を 対象・経路・起点 (無助詞化可能、お金あげる)
に 時・相手・起点・目的・変化の結果・動作主・到達点・比較・割合・存在場所・原因・理由・状態の主体
(できる/出来ない時がある。来年、富士山を登ろう)
で 場所・道具・原因・理由・主体
と 相手・思考、伝達の内容
へ 方向
から 起点・原料
より 比較・起点
まで 到達点
取り立て助詞
主題・対比 は、なら
追加・列挙 も
限定 だけ、しか、ばかり、こそ
極端な例示 さえ、まで、でも
評価 など、なんか、なんて、くらい
並列助詞
全部列挙 と
一部列挙 や、とか、だの
選択列挙 なり、か
接続助詞
順接 と、なら
逆説 が、けれど、のに
原因・理由 ので、から
並立 し
終助詞
疑問 か、かしら、かな
伝達 よ、ぞ、ぜ、さ、わ、
確認・詠嘆 ね、な、なあ、よね
複合格助詞
について
に関して
に対して
にとって
において
によって
と一緒に
のために
として
試験に出とったやつ
助動詞ぬ。完了、強意(きっと~にちがいない)、並列。
打ち消しの助動詞ずの連体形のぬと混同しないよう注意
ない。補助形容詞、助動詞、形容詞の一部
①補助形容詞はその直前に「は」や「も」などの取り立て助詞を挿入可能
②「ぬ」に置き換えられる場合、それは助動詞
文と文節
~がxxxだ。 なに。名詞文
~がxxxだ。 どんな。形容詞文
~がxxx。 どうする。動詞文
~がある/いる/ない 存在文
うなぎはあの魚だ 指定文 (うなぎ=あの魚)
うなぎは、魚類だ 措定文 (うなぎ<魚類)
ぼくは、うなぎだ うなぎ文(述語の省略)
分裂文 単文の中のある成分(主語、目的語、その他)を強調するために抜き出し、コピュラ文を主節とする複文に変換した形の文
待遇表現 敬語、尊大語
相対敬語(ウチとソト(親疎関係)>上下関係)
絶対敬語(上下関係)
敬語の効果
・敬意、丁寧さ、配慮
・よそよそしさ、距離感
・話者の品位
尊敬語 素材(話題の人物をアゲる)敬語
謙譲語Ⅰ 素材(話題の人物へ自分をサゲる)敬語
謙譲語Ⅱ 対者(聞き手への)敬語
丁寧語 対者(聞き手への)敬語
美化語 対者(聞き手への)敬語 お酒、お料理、お茶
特殊形
尊敬語 いらっしゃる ご覧になる お教えになる いらっしゃる なさる
謙譲語 うかがう/まいる 拝見する お教えする おる いたす
謙譲語Ⅰ
特殊形 参る、伺う、おる、いただく、申し上げる、いたす、
存じ上げる、差し上げる、拝見する、お目にかかる
お/ご+する/いたす/申し上げる/いただく
お/ご+動作名詞 お電話、お返事、ご相談、ご案内
尊敬語
特殊形 いらっしゃる、召し上がる、おっしゃる、なさる、
ご存知、くださる、ごらんになる
お/ご+になる/なさる/あそばす/くださる
1G動詞(ナイ形)+れる
2G動詞(ナイ形)+られる
お/ご+形容詞、お忙しい、ご多忙、ご心配、ご満足
お/ご+名詞、お名前、お手紙、お電話、ご住所、ご家族
丁寧語
お/ご
~ます。~です。~ございます。
◯◯◯がxxxなさる 尊敬語
◯◯◯がxxxさしあげる 謙譲語Ⅰ
◯◯◯がxxxいたします 謙譲語Ⅱ
◯◯◯がxxxします 丁寧語
✗二重敬語 お読みになられましたか
✗◯◯◯がお+xxxられる
✗◯◯◯がご+xxxられる
✗謙譲語+いただきます (うかがわせていただきます)
◯お読みになっていらっしゃる
習慣として定着している二重敬語
(尊敬語)お召し上がりになる,お見えになる
(謙譲語I)お伺いする,お伺いいたす,お伺い申し上げる
連結敬語 お読みになっていらっしゃる
マイナス敬語としての軽卑語・罵語・悪口.
敬意逓減の法則 お前、貴様
ヴォイス
直接受身 ◯◯◯がわたしを見る
わたしが◯◯◯に見られる (登場する名詞は変わらない)
間接受身 雨がふる
わたしが雨にふられる (登場する名詞が変わる。受身文にすると私があらわれる。)
持主(間接)受身 ◯◯◯がわたしのxxxを見る
わたしが◯◯◯にxxxを見られた (わたしが格成分に変化した)
(授受・やりもらい)
◯◯◯が△△△にxxxを教えてあげる
◯◯◯がわたしにxxxを教えてくれる (ウチの人が受け取る)
わたしが◯◯◯にxxxを教えてもらう (もらう側が主体)
なめ
派生接辞 品詞を変える 男らしい(名→イ形) 寒さ(イ形→名) 広まる(イ形→動)~的な
~まる(イ形→動) めく
屈折接辞 文法的関係を変える、活用形(肯定否定、時制)たべる たべた たべない たべなかった
対義語
・相補的 男女 裏表 生死
・両極的 入学/卒業 スタート/ゴール 北極/南極
・連続的 大きい/小さい 高い/低い 良い/悪い 程度副詞で修飾可能
・視点的 先生/生徒 登り坂/下り坂 売る/買う 来る/行く ...ダイクシス
ダイクシス 現場にいなければ意味が伝わらない。言葉の意味が発話状況に依存する
貸す/借りる あげる/もらう
連体詞 ながのただる
音読み うんちくきつい
格助詞 おにまでがよりからでへと
一人称(自称詞)二人称(対象詞)三人称(他称詞)
対象詞 人称名詞 君、あなた
定記述 お父さん、お母さん、先生、先輩、社長、お花屋さん
固有名詞 鈴木さん、花子さん
呼格的用法 鈴木さん、待って。
代名詞的用法 鈴木さんは、魚がすきなんですね
。。。言及用法
あなたの用法
①相手を非難する時
②標語、スローガン
③妻が夫を呼ぶ時
アニマシー 有性性 ある→有情物 ない→非情物
いる・あるの使い分け
プロトタイプ
単義語 多義語 プロトタイプ(基本義)
非プロトタイプ
比喩 意味の拡張による表現
直喩(シミリー)ようだ、みたいだ
暗喩(メタファー)類似性で表現 たい焼き
換喩(メトニミー)隣接性 たこ焼き
換喩(シネクドキ)包括関係 焼き鳥
共感覚比喩 共感覚は文字や数字に色が付いて見えたり、音を聞くと色が見えたりすること
本来の五感での表現とは異なる。明るい声、黄色い声、甘い声
役割語 テストに出るやつ
女房言葉 お~ おかか、おかき、おでき、おじや、おから
~もじ しゃもじ、そもじ、にもじ、ひもじい
ありんす。遊郭言葉、出身地を隠すため
~アルヨ。横浜ピジン日本語が中国人をステレオタイプ的に描写する役割後に変化
社会方言 性、集団後、若者言葉、隠語
地域方言 周圏、東西、南北、交互、全国共通、複雑分布
ネオ方言 共通語と地域方言が混ざり合ったハイブリッド言葉
~しちゃってん、せんかった、ゆった、こーへん
新方言 若者が砕けた場面で使う地域言葉 方言とわかってて使う
いくべ、じゃん、ちがかった、うざい
方言コスプレ 出身地でない地方の方言を使う。 じぇじぇじぇ~とか、ニセ関西弁とか
方言コンプレックス
聞いてわかるのが方言
ユネスコの定義では日本には9の言葉がある
日本、アイヌ、八丈、奄美、国頭(沖永良部)、沖縄、宮古、八重山、与那国
理解語彙 日本語の母語話者は4~5万語、義務教育終了時点で3万語
使用語彙 日本語の母語話者の場合は1万~2万語
直接話法(直接引用)とは、他者の発言や文章を「 」を使って忠実に引用する
間接話法(間接引用)とは、他者の発言や文章を変形させて、「 」を使わずに文に埋め込み引用する
国際交流基金 - 日本語教育通信 文法を楽しく バックナンバー (jpf.go.jp)
テストに出てた用法問題(あとで消すやつ)
ように 注意・比喩
も 極限・累加
を 経路・出発点
~によって 主体・原因・根拠・手段・異なる状況で異なる結果・受身分の動作主
ようだ 比喩・例示・推測・引用
なんて マイナス評価・驚き
と 引用・動作の意味内容
から 原因・気持ち・起点・材料・動作の出処・受身分の動作主・根拠
ために 原因、理由・目的
ながら 付帯状況・逆説
ものか 強い否定、拒絶・困惑
(て)から 以来・継起
ものだ①物事の本質や真理、一般常識を述べる ②物事に対する強い感情を表す
はずだ 推測、確信・結論
ように 引用・比喩
ては 継起・条件
で 場所・主体(がに言い換え可能)
さえ 極端な例・限定
によっては 異なる状況での異なる結果・手段
~ことにする 決定・みなし
の 所有・所属・性質・上位語/下位語
もう 完了・そろそろ、もうすぐ
よく ちゃんと・頻繁に
た 過去・発見・...
ずに 付帯状況・継起
ちょっと 量が少ないことを表す用法 少し」に言い換えられる・ちょっとお願い
でしょう 推測・確認(できたでしょう?)
のだ 説明、言い訳・主張、発見、意志
など/なんか/なんて 列挙・軽視・驚き
ほど 程度・比較・比例の変化・量がそれに近い
じゃあ 前項の判断・別れの挨拶
しかし 逆説・感嘆
ておく 放置・準備
ている 結果の残存・進行中
~て 付帯状況・継起・原因、理由
~ばいい 願望・提案、勧め
ことだ 忠告・感情の強調
なら 主題・取り立て
~ぱなし 状態の継続・放置
って と(引用)・という(説明)
こと アドバイス・感情の強調