デラロサ自習室

必要なのは答えではなく、「なぜ?」という探究心だ

Dデイ&アフターマス

2023年10月22日(日)Dデイ

 

 

第220日目、いよいよ試験本番。こういう朝は落ち着かないのでさっさと家を出た。秋晴れの気持ちの良い空の下、昨日下見しておいたルートでチャリをのんびり流す。ちょっと時間有るしせっかくだから、なんとなく思いつきで八事山興正寺公式参拝。山門越しに重要文化財五重塔とそのまえに鎮座まします大仏様というインスタ映えする構図で記念撮影。こういうのは縁起物だからねと、大仏様へ合格祈願。はて?お寺で合格祈願って意味があるのかと思い家に帰って公式ホームページを確認するとしっかり事業内容一覧に記載されていて一安心。行っておいてよかったぜ

 

試験会場の名城大学八事キャンパスにはおそらく1000人ほどの受験生が集う、8割が女性、6割が学生さんというような感じだ。年に一度のハイステークステストだけに日当たりのいいキャンパスのベンチで皆、参考書やノートに目を落とし最後の追い込みに勤しんでいる。ぼくもおもむろに潔くギュッと絞って一冊だけ持ってきた自習ノートを開いてみるものの、字面だけを追うだけでもうまったくアタマに入ってこない 受験会場という特別な雰囲気の中はすでにイベントの時間で、もう試験勉強しめくくりフェーズではない。心ここにあらずで5分程であきらめ、ノートを閉じキャンパスを散策した。テストを受ける302講義室は、大学らしく固定椅子の3人掛けの講義机が整然と並ぶ。狭っつ。これは想定の範囲内。前もって図書館の会議机で一日勉強に取り組んでおいたし、ストレッチの効果的なやり方を印刷してノートに貼り付けておいた

 

試験官による試験の説明、答案用紙、問題用紙が配布され試験時間まで静かに10分ほど待たさせる。うわつ、この張り詰めた緊張感たまんね。アドレナリンどばどばって感じだ。試験Ⅰ。100問、90分。基礎的な内容が中心。過去問を44回繰り返し、流石に飽き飽きしていたところに久々の初見問題。ぐぐっとくるやりごたえがある。熟達度評価らしく、なんじゃこりぁ?という聞いたことがないような問題も数問あったが、時間ギリギリなんとか戦いきった。解答のペース配分を綿密に事前計画しておいてよかったぜ お昼休みは、温かいおひさまの届くキャンパスの庭で日差しを楽しみながらのんびり昼食をいただく。エネルギーを充足することが目的の行動食。最後にオレオとエナジードリンクで仕上げる。念のため準備しておいた眠気覚ましのブラックコーヒーと、スニッカーズは残した。もう詰め込み勉強する気分でもなく、気持ちの良い秋を楽しみながら散歩してリフレッシュした

 

午後は、ちょっと暑くなってきたのでこういうこともあろうかとレイヤリングを一枚脱ぐ。試験Ⅱ。聴解問題。40問、30分。89回目。うわっ、難し。思ったより出来なくてショボーン。最後、試験Ⅲ。応用と記述問題、80問、120分。これも45回目、ペース配分悪くなく予定通り答案用紙を埋めきった。試験終了時間が近づくにつれ、うわーもうすぐ終わると、緊張感が開放感に変わっていくのを感じられる。答案用紙の回収と確認の作業の間、筆記用具を片付けながら試験終了の案内を待つ開放感ととにかくやり終えたという充実感がタマランわ 帰り道。ドッと疲れがでた。ノーミソって疲労するんだね。普段いかに使ってないかを自覚した。ブドウ糖補給してー。八事駅の駐輪場でチャリを回収。夕暮れ時に上弦の月がぽっかり浮かぶ美しいマジックアワーだ。せっかくだからと名古屋グルメの味仙へよって生中で一人密やかに小さな打ち上げ。唐辛子がピリッと効きすぎじゃないかと思われる台湾ラーメンはみんなむせていてワロタ

 

地方に飛ばされ、淡々と過ぎていくサラリーマン人生に、いまさら使う当てのない外国語や、資格なんかとってもしょうがないけど、なにもしないのも手持ち無沙汰だなぁ。だったら一周回って普段使っている日本語を再整理、再認識しよう。人に教えるにはまず自分が理解しておく必要があるねということで選んだ受験テーマ。文法だけにとどまらず、外国語教授法、教育学、第二言語習得理論、異文化コミュニケーション、社会言語学、最後まで点数をまとめきれなかったけど結構ハマった音声・音韻学など多岐にわたる試験範囲で割と興味深く取り組めた ゼロから始めて1年弱でも合格ラインが見えてくるという程よい難易度と年に一度という希少性。17,000円というドブに捨てるにはもったいなさすぎる受験料も相まって最後まできちんと取り組め充実感を得た。フルマラソン完走に匹敵する挑戦だ

 

メルカリで仕入れた過去問、参考書に加え、ユーチューブの無料動画で十分に戦えるな。授業に出て質問もせずに聞いてるだけなら独学でも変わんないよね 合否については正直わからん。出来たような気もするし、問題Ⅱがコケたし、引っ掛け問題に引っかかって甘くないような気もする。いまさら考えてもしょうがない。1週間後にネットに出回るであろう解答速報と照らしあわて一喜一憂する楽しみが残っているし、結局はクリスマスの頃送付される結果を待つしかねえ。こういう葛藤も含めてエクスペリエンスだね

 

本取り組みにおいて、自律的かつ能動的な学習目標の設定と学習習慣の形成をなし得たことは学習者本人のメタ認知と学習効果へのプラスの効果が期待できる。また、このプラスのサイクルを繰り返すことにより継続的な学習態度の維持という効果も期待でき、多様な学習テーマへの発展的応用も期待できるはずだというような、記述問題の答案に似せた、漢字を多用し、抽象的な概念を多く含み、論点が不明確なChatGPTの生成AIのような言語明瞭、意味不明瞭な結論にて本論を終える

 

 

10/23(月)開放感とともにぽっかりやることなくなっちゃって燃え尽きた。まぁ、でもしばらく疲れを癒そう。はま先生、答え合わせサイトで78~83+31+63→172~177。

 

10/25(水)   ももこ先生の問題Ⅱの解答速報では30点

10/26(木) ヒューマン速報 問題Ⅰ 80 +問題Ⅲ 65 → 145

10/28(土) 東京明星学院 問題Ⅰ 78 + 問題Ⅲ 65 → 143

10/30(月) アルク 72 + 30 + 66 → 172

 

試験後1週間ちょいで速報でそろう。まぁ、開票率30%くらいでの当確宣言みたいなもんだろ。クリスマスを楽しみに待とう。同期受験のTwitterアカウントをフォローしまくる。みんな頑張ってんな、ただ合格圏の人のみがドヤtweetの感はある。これすげえ時間がすいとられる、ま、今はいいや

 

試験対策用の参考書や問題集ほぼ手放した。試しに出してみたR5の問題集3時間位で売れちゃった。来年まで待てばCDと解答付きの問題集が発売されるのに、早く見たかったので出品ありがとうとのこと。色んな人がいるもんだなあ。試験本番の解答は控えているので後日、解答・解説が出揃ったところで復習しておこう

 

次は日本語検定試験1級にターゲットが絞れてきた。本屋で問題集立ち読みしたら、結構解ける。日本語というテーマが同じだからあたり前か。11/12の試験後、問題集などがメルカリに出品されるのではないかと期待している。漢検1級は6000文字を覚える必要があるようだ。これは実用性がなさそうでパスもしくは将来のテーマ。日本手話、図書館で本を借りてみたが、イマイチ興味わかず、深まらず。これは使わない言語だな。いままでも使う機会はなかったし、これもパス

 

使わない言語や資格に手を出してやってます感に浸るのは避けよう。日本語を軸に進めていこう

 

11/6(月) 来年度より日本語教員試験が始まる。現職でない場合は日本語教育能力検定試験合格のメリットはないのか。筆記試験+教育実習がいるんだと。しゃーない。また挑戦するか。

 

日本語教員試験試行試験実施概要

https://www.bunka.go.jp/seisaku/bunkashingikai/kokugo/nihongo/nihongo_119/pdf/93904601_07.pdf

 

またR6年度も日本語教育能力検定試験は継続しそうですが、こちらの試験合格の意義が現状なさそうです。R5年度までに合格して、R11までに1年の勤務実績を作れば登録日本語教員としての試験を一部免除される案で11.2現在進んでいる。以下のリンクの2ページ目のE-2のケース

https://www.bunka.go.jp/seisaku/bunkashingikai/kokugo/kikan_toroku_wg/wg_05/pdf/93963401_05.pdf

 

 

11/6 日本語検定の参考書と単語集を買ってきた。うわっ、暗記試験?

ま、でもそろそろ再始動するか

 

11/14 勉強している、頑張っているというプロセスに自己満足せずに資格を活かして社会で結果を出す

 

11/28 結構ヒマ。プライベートの時間はパソコン、ゲーム、iPad、地デジ、NetflixYoutubeKindle Unlimitedの繰り返し。飽きたなぁ

 

言語学習においては、言葉を発したときの相手の生の反応が重要で、教える側がライブで教えないと効果がない。byパトリシア・クール博士

 

試験終了後ここ2ヶ月可処分時間のほとんどをデジタルコンテンツの依存的な受動的消費に費やした。特にツイッターヤフー知恵袋。その中身の95%以上は僕の人生にとって無価値な文字列や絵文字だった。テクノロジーの奴隷よろしく、見知らぬアカウントへの無言フォローやスクリーンのリロードを繰り返す中、それでもおぼろげながら以下の仮説が見えてきた

①実務経験/伸びしろ>資格≒趣味≒頑張っている自分への自己満足
②資格(専門知識、スキル)は社会の中で活かしてこそ役に立つ
③果報は寝て待て(仮説でもなんでもないが)

こうまとめてしまうと資格取得に関わる活動はほぼ意味のないようなことと思えるが、実際に挑戦してみた結果感じたことは、

④分からないことがわかるようになる、出来なかったことができるようになるというのはもう伸びしろなく閉塞感が漂う自分の世界が広がるようで楽しいものだ。また、
⑤目標と期限が設定され、能動的かつアナログな活動で時間の使い方や生活にメリハリが出る。頑張りたいことがある事自体がそれなりに幸せ

というようにすくなくとも内なる方向でのメリットは得られた。今回の取り組みは僕にとってちょうどいい難易度だった。一旦まとめて振り返っておこう

・勉強期間1月23日~10月21日(271日間)実働時間は385時間/219日
・メルカリで参考書・過去問24冊を31000円。5冊を残し売却。
 結果10,000円の負担。受験料17000円。

というものだった。これを踏まえ、今後のテーマ設定の条件は、

・半年~1年の取り組みで合格ラインが見えてくること
・独学が可能であること(通信教育含めた、資格商法にはハマらない)
・ある程度受験者(今回は8千人)がいて、ネットで情報収集可能なテーマであること

という感じかな。来年は今年の続きとして
・日本語検定1級
・地域日本語ボランティア(②の実践)
に挑戦してみよう。

その先に、ほんやく検定があるかも